司書・学校司書

司書・学校司書の仕事内容・年収・資格を徹底ガイド

300万円〜550万円
未経験OK
難易度 ★★★

将来性

★★★

年収可能性

★★

やりがい

★★★★

AI代替リスク

40%

一冊の本が、誰かの人生を変える瞬間をデザインする。

図書館は知識の宝庫であり、司書はその扉を開くナビゲーターです。情報のプロフェッショナルとして、学校や地域社会の学びを支え、人々と知の出会いを創出する、非常に社会的意義の大きな仕事です。

この記事は以下の方におすすめ:

  • 本が好きで、その魅力を誰かに伝えたい人
  • 情報の整理や検索、リサーチに興味がある人
  • 子供たちの読書習慣や学習をサポートしたい人
  • 静かな環境でコツコツと作業するのが得意な人

📋概要

図書館司書は、公共図書館や学校図書館などで、図書資料の収集、整理、提供を行う専門職です。単に本を貸し出すだけでなく、利用者の「調べ物」を助けるレファレンスサービスや、子供たちの読書推進活動、イベント企画など、多岐にわたる知的な支援を行います。近年ではデジタルアーカイブの管理や情報リテラシー教育の担い手としても注目されています。

💼仕事内容

資料の収集・受入

新刊情報のチェックや選書会議を経て、利用者のニーズに合った本や資料を購入し、データベースに登録します。

目録作成(コーディング)

本の内容を分析し、日本十進分類法(NDC)などに基づいて分類記号を付与。検索しやすいように目録データを作成します。

レファレンスサービス

利用者の「〇〇について調べたい」という要望に対し、適切な資料や情報を提示して解決をサポートします。

展示・イベント企画

季節や話題に合わせた本の展示コーナーの作成や、読み聞かせ会、ビブリオバトルなどのイベントを運営します。

学校教育への支援

学校司書の場合、授業に関連する資料を揃えたり、情報の探し方を教える「情報リテラシー授業」をサポートしたりします。

1日のスケジュール

8:45出勤、返却ポストの確認、開館準備
9:30開館、カウンター業務(貸出・返却対応)
11:00新着図書の受入作業、装備(カバーがけ等)
12:00昼食休憩
13:00レファレンス対応、選書業務
15:00館内掲示物の作成、展示コーナーの入れ替え
17:00閉館作業、返却図書の棚戻し
17:30日報作成、退勤

🛠️必要スキル

情報検索能力

膨大な資料の中から、利用者が求める情報を迅速かつ正確に探し出すスキル。

コミュニケーション力

利用者の曖昧な質問から、真に求めているニーズを聞き出すヒアリング能力。

事務処理の正確性

データの入力ミスが検索不能に繋がるため、細かい作業を正確にこなす集中力。

企画力・デザイン

手に取ってもらえるようなPOP作成や、魅力的な展示を企画するクリエイティビティ。

📜資格・学歴

必須資格

  • 図書館司書資格

推奨資格

  • 司書教諭免許
  • ITパスポート
  • マイクロソフト・オフィス・スペシャリスト(MOS)

学歴

大学・短大卒以上が一般的

📊求められる特性

🤝
チームワーク3/5
💡
創造性4/5
🧠
論理的思考4/5
💕
共感力4/5
🎯
正確性5/5
🌊
柔軟性3/5

向いている人

  • 知的好奇心が旺盛で、学ぶことが好きな人
  • 整理整頓が得意で、ルールを守れる人
  • 人の役に立つことに喜びを感じるホスピタリティがある人
  • 地味な作業もコツコツと続けられる根気がある人

⚠️向いていない人

  • 本や活字に全く興味がない人
  • 静かな環境で長時間過ごすのが苦痛な人
  • 変化を極端に嫌い、デジタル化に対応できない人

🚀なり方・参入ルート

主なルート

  • 大学・短大で司書講習・科目履修を行い資格取得
  • 司書教諭免許を取得(教員免許保持者が前提)
  • 自治体の公務員試験(司書職)に合格

最短期間: 2年〜4年

年齢制限: 特になし(公務員試験の場合は30歳前後までが多い)

未経験から: 可能

⚖️ワークライフバランス

残業時間

月5〜15時間程度

休日

シフト制(土日祝の勤務あり、平日に振替)

リモートワーク

不可

柔軟性

★★

📈キャリアパス

一般司書 → 総括司書・主任 → 館長。または、大学図書館などの専門司書としてキャリアを積むケースや、デジタルアーカイブの専門家への道もあります。

転職元として多い職種
転職先として多い職種

💡現実を知る

大変なこと

  • 非正規雇用(会計年度任用職員等)が多く、給与水準が上がりにくい。
  • 重い本を運ぶ、棚上げするなど、意外と体力が必要。
  • マナーの悪い利用者や理不尽なクレームへの対応。

イメージとのギャップ

  • 🔍「一日中本を読んでいられる」というイメージだが、実際は事務作業と接客に追われる。
  • 🔍静かな職場と思いきや、子供向けイベントや授業支援で賑やかなことも多い。

🎤現場の声

最高の瞬間

"「ずっと探していた情報が見つかりました、ありがとう!」と利用者に笑顔で言われた瞬間は、この仕事の醍醐味を感じます。"

つらかった瞬間

"予算削減で新しい本が買えなくなったり、正規雇用の枠が減っていく現状を目の当たりにするのは辛いです。"

意外な事実

"本の修復作業は、まるで外科手術。専用の糊やテープを使って、職人技で一冊を蘇らせます。"

日常の苦労

"返却された本の中に、栞代わりに食べかけのお菓子やレシートが挟まっているのを処理するのが地味に大変です。"

🎬フィクション vs 現実

この職業が登場する作品:

図書館戦争舟を編む(辞書編集だが近い)夜明けのすべて

🎭 フィクションのイメージ

静謐な空間で、知的でミステリアスな人物が本を薦めてくれる。

📋 実際の現場

実際は返却本の山と戦い、予算管理に頭を悩ませ、PCトラブルにも対応する「情報の何でも屋」です。

😂業界あるある

業界ジョーク

  • 「〇〇というタイトルの、表紙が青い本」という、超難易度の高いレファレンスがたまに来る。
  • 私服でも背表紙を見るだけで出版社がわかるようになる。

よくある誤解

  • 一日中カウンターで座って本を読んでいると思われているが、実際は立ち仕事とPC入力がメイン。

業界用語

  • NDC(日本十進分類法)
  • 装備(本にカバーをかけたりラベルを貼る作業)
  • ブラウジング

トリビア・豆知識

驚きの事実

  • 💎図書館の分類番号を見れば、その本のジャンルが世界共通(に近い形)でわかる。
  • 💎実は図書館には「本を貸す」以外に、地域のコミュニティ拠点としての重要な役割がある。

隠れた特典

  • 🎁新刊をいち早くチェックできる。
  • 🎁専門的なリサーチスキルが身につき、私生活での調べ物にも強くなる。

業界の秘密

  • 🤫「除籍(廃棄)」する本の判断は、司書の腕の見せ所であり、最も苦悶する作業の一つ。

🔥やりがい・モチベーション

この仕事の醍醐味

  • 誰かの「知りたい」が解決された瞬間に立ち会えること。
  • 知の連鎖を未来に繋いでいく感覚。

誇りに思える瞬間

  • 🏆自分が作った特設コーナーの本が、次々と貸し出されていくのを見たとき。
  • 🏆本を全く読まなかった生徒が、勧めた一冊をきっかけに図書館に通うようになったとき。

残せるもの・レガシー

文化や歴史を記録として保存し、次の世代へ「情報へのアクセス権」を保障し続けるという、文明的な貢献。

よくある質問

Q. 資格がなくても司書として働けますか?

A. 自治体や学校によっては「司書補」や無資格での募集もありますが、専門的な業務に就くには司書資格が必須となるケースがほとんどです。

Q. 学校司書と図書館司書の違いは何ですか?

A. 図書館司書は公共図書館などで全世代を対象とします。学校司書は小・中・高校の図書館で、児童生徒の学習支援や読書教育に特化します。

Q. AIが普及しても司書は必要ですか?

A. 検索の自動化は進みますが、利用者の意図を汲み取る対話や、情報の信頼性の担保、教育的なアプローチは人間である司書にしかできない付加価値となります。

Q. 給料が低いと聞きましたが本当ですか?

A. 自治体によりますが、非正規雇用が多い傾向にあり、初任給は他の専門職に比べ控えめなことが多いです。ただし、正規の公務員として採用されれば安定した給与が得られます。

司書は、本という媒体を通じて人々の人生を豊かにする「知の伴走者」です。デジタル化が進む現代だからこそ、情報の海を正しく渡るためのナビゲーターとしての役割は、ますます重要になっています。

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