潜水士(ダイバー)

潜水士(ダイバー)とは?建設現場の水中スペシャリストの全貌

450万円〜800万円
未経験OK
難易度 ★★★★

将来性

★★★★

年収可能性

★★★★

やりがい

★★★★★

AI代替リスク

15%

海の下、人知れず日本のインフラを支える。水深数十メートルの暗闇で、あなたにしかできない「特殊任務」が待っています。

潜水士は、港湾施設やダム、海底ケーブルの建設・メンテナンスを水中から支える建設のスペシャリストです。高い技術と強靭な精神力が求められる特殊な環境下で、社会の根幹を築く達成感はこの職種でしか味わえません。

この記事は以下の方におすすめ:

  • 海や水に関わる仕事に一生従事したいと考えている方
  • 特殊な技術を身につけて、手に職をつけたい方
  • チームワークを重視し、高い安全意識を持って働ける方
  • 体力に自信があり、非日常的な環境での仕事に魅力を感じる方
  • プロフェッショナルな技術者として高年収を目指したい方

📋概要

潜水士は、主に建設・土木業界において水中の構造物の点検、補修、建設を行う専門技能職です。陸上の建設現場とは異なり、水圧や視界の悪さ、潮流といった過酷な環境条件下で、溶接、切断、型枠の設置、写真撮影などの高度な作業を遂行します。 日本のインフラ維持には欠かせない存在であり、海洋国家である日本においてその需要は非常に安定しています。また、高度な潜水技術に加えて、土木施工の知識や特殊な水中旋回能力を兼ね備えたプロフェッショナルとして、業界内でも一目置かれる存在です。

💼仕事内容

水中点検・調査

橋脚、ダム、港湾岸壁などの構造物の劣化状況を、目視や特殊なカメラ、超音波測定器を用いて調査し、報告書を作成します。

水中土木工事

水底の地盤改良や、テトラポット(消波ブロック)の据え付け、水中コンクリートの打設など、目に見えない場所で基礎を築きます。

水中溶接・切断

特殊な水中溶接機やカッターを使用し、鋼材の接合や不要になった構造物の解体作業を水中で行います。

災害復旧・サルベージ

沈没船の引き揚げや、災害時に水没した地域の復旧支援、水中に落ちた遺失物の捜索・回収などを行います。

1日のスケジュール

07:30現場事務所に出勤、当日の作業内容と気象・潮流データの確認
08:30現場(台船など)へ移動、潜水器材の徹底点検と安全ミーティング
09:30午前の潜水作業開始(1本目、水深や作業内容に応じた時間制限あり)
11:30浮上、デコンプレッション(減圧)休息を兼ねた昼食
13:30午後の潜水作業開始(2本目、水深により潜水時間を調整)
15:30浮上、器材洗浄、潜水日誌の記入と作業報告の整理
17:30翌日の準備を終え退社

🛠️必要スキル

高度な潜水技術

浮力調整や中性浮力の維持、減圧症を防ぐための正確な時間管理能力。

水中作業スキル

水中の不自由な体勢で、陸上と同じ精度で溶接やボルト締めを行う技術。

リスク管理能力

酸素欠乏、水圧、視界不良などの危険を察知し、冷静に対処する判断力。

コミュニケーション力

水上の「テンダー(送気員)」と信号索や無線を通じて正確に連携する能力。

📜資格・学歴

必須資格

  • 潜水士(国家資格)

推奨資格

  • 小型船舶操縦士
  • 玉掛け技能講習
  • ガス溶接技能講習
  • アーク溶接技能講習
  • 土木施工管理技士

学歴

不問(高卒以上が一般的だが、専門学校や大学で海洋学を学ぶ人もいる)

📊求められる特性

🤝
チームワーク5/5
💡
創造性2/5
🧠
論理的思考3/5
💕
共感力2/5
🎯
正確性5/5
🌊
柔軟性4/5

向いている人

  • どんな状況でもパニックにならず、沈着冷静でいられる人
  • 安全ルールを絶対に遵守できる、規律正しい性格の人
  • チームメンバーを信頼し、命を預け合える関係を築ける人
  • 体を動かすことが好きで、過酷な環境を楽しめる人

⚠️向いていない人

  • 閉所恐怖症や暗い場所、水に対する強い恐怖心がある人
  • 単独行動を好み、周囲との連携を軽視する人
  • 体調管理が苦手で、慢性的な鼻炎や耳のトラブルがある人

🚀なり方・参入ルート

主なルート

  • 潜水士国家資格を取得し、海洋土木会社や潜水調査会社に就職
  • 未経験で潜水会社に入社し、働きながら資格取得と実務研修を受ける
  • 海上自衛隊や海上保安庁での潜水経験を活かして民間企業へ転職

最短期間: 6ヶ月

年齢制限: 35歳位まで(未経験の場合、体力的な理由から)

未経験から: 可能

⚖️ワークライフバランス

残業時間

月20〜40時間程度(現場の天候や工期に左右される)

休日

土日祝(現場が優先されるため、繁忙期は変動あり)

リモートワーク

不可

柔軟性

★★

📈キャリアパス

まずは「テンダー(地上での潜水補助)」として経験を積み、潜水士資格を取得して実務を開始。その後、現場責任者である「潜水作業主任者」や「土木施工管理技士」の資格を取り、施工管理や現場マネジメントへ昇進。最終的には独立して潜水会社を設立するケースや、特殊な深海潜水のスペシャリスト(飽和潜水士)を目指す道もあります。

現在の職業
潜水士(ダイバー)
転職先として多い職種

💡現実を知る

大変なこと

  • 冬場の極寒の海や、泥で視界がゼロに近い濁った水の中での作業は精神的にタフさが求められる
  • 「減圧症」などの職業病リスクが常にあり、潜水後の移動や高度制限など生活に制約が出ることもある
  • 潮待ち(潮の流れが止まるのを待つ)など、自然条件に振り回されて待機時間が長くなることがある

イメージとのギャップ

  • 🔍レジャーダイビングの華やかさは皆無。実際はヘドロの中での泥臭い土木作業がメイン
  • 🔍潜っている時間よりも、地上での準備、器材メンテ、事務作業の時間の方が長い日も多い

🎤現場の声

最高の瞬間

"ダムの取水口の補修を終え、数ヶ月ぶりに水門が正常に作動した瞬間、自分たちの仕事が街のライフラインを守ったことを実感して震えました。水中の暗闇の中で手探りで作業を完遂した時の達成感は、陸上の仕事では絶対に味わえません。"

つらかった瞬間

"視界50cm以下の濁水の中で、強い潮流に流されそうになりながら作業した時は、死の恐怖を感じました。冬の海から上がった後、ウェットスーツの中で震えながらお湯を浴びる瞬間の過酷さは言葉にできません。"

意外な事実

"潜水士は実は「潜るのが仕事」というより、「水中で土木工事をするのが仕事」です。ダイビングが上手いだけでは通用せず、水中でハンマーや溶接機を使いこなす職人技が求められます。"

日常の苦労

"鼻詰まりは大敵。耳抜きができないと潜れないので、少しの風邪も引けません。健康管理には他の職種の何倍も気を使います。"

🎬フィクション vs 現実

この職業が登場する作品:

海猿ジャック・マイヨール 潜水士

🎭 フィクションのイメージ

派手な救出劇や、ウェットスーツで颯爽と海に飛び込むヒーロー的なイメージ。

📋 実際の現場

実際は、重さ数十キロのヘルメット潜水服を着用し、泥を掘ったり重い石を運んだりする「水中の土方」と呼ばれるほど地道な重労働が中心です。

😂業界あるある

業界ジョーク

  • 仕事上がりに耳から海水が出てくる
  • レジャーダイビングに行っても、ついつい岩壁の劣化をチェックしてしまう
  • 「ダイバーです」と言うと、南の島でのガイドだと誤解されるが、実際は港湾のヘドロの中

よくある誤解

  • 綺麗なサンゴ礁で魚と泳いでいると思われがち(実際はテトラポットと濁った水)
  • 誰でも潜れると思われがちだが、国家資格と専門の身体検査が必要な命がけの仕事

業界用語

  • テンダー(潜水連絡員・補助者)
  • 水深を稼ぐ(給料アップのために深い現場に行く)
  • 耳抜き(潜水士にとって最も基本的な生存スキル)

トリビア・豆知識

驚きの事実

  • 💎深い場所に潜った後は、体内の窒素を抜くために飛行機に乗ることが禁止される期間がある
  • 💎飽和潜水という特殊な方法では、月単位で高圧チャンバー内で生活し、時給が数万円になることもある
  • 💎潜水士の免許試験には、実は「実際に潜る実技試験」がなく、学科試験のみ(技術は現場で教わる)

隠れた特典

  • 🎁特殊勤務手当(潜水手当)がつくため、同年代の土木作業員よりも給与が高くなりやすい
  • 🎁一般の人は立ち入り禁止のダムの底や、海底などの不思議な景色を独占できる

業界の秘密

  • 🤫潮の流れが止まる『潮止まり』の数十分間に全ての勝負をかけるため、その瞬間の集中力は凄まじい

🔥やりがい・モチベーション

この仕事の醍醐味

  • 人目には触れないが、地図に残る巨大なインフラを水底から完成させる喜び
  • 特殊技術を極めることで、「自分にしかできない」という強い自負心を持てる

誇りに思える瞬間

  • 🏆大規模な港湾工事が完了し、巨大なコンテナ船が入港するのを見た時
  • 🏆災害復旧で水中のガレキを撤去し、地域の安全を取り戻した時

残せるもの・レガシー

海洋国家日本の物流と防災の基盤を水面下で支え、次世代へ安全な国土を引き継ぐ重要な役割を果たしています。

よくある質問

Q. 泳げなくても潜水士になれますか?

A. 潜水士は泳ぐこと(スイミング)よりも、重器材を身につけて水中に留まることが重要です。泳ぎが得意に越したことはありませんが、パニックにならずに水中を移動できれば、業務は遂行可能です。

Q. 女性でも潜水士になれますか?

A. はい、可能です。体力的な厳しさはありますが、近年では機材の進化や、点検・調査業務での需要増加により、女性潜水士も活躍しています。

Q. 潜水士の免許だけで働けますか?

A. 免許は必須ですが、それだけでは不十分です。多くの場合、クレーンの玉掛けや溶接、土木施工管理などの資格を組み合わせて「水中工事のプロ」として働きます。

Q. 減圧症は怖いですか?

A. 適切な潜水時間と浮上速度を守ればリスクは最小限に抑えられます。現代の潜水現場では潜水コンピューターや水上の監督による厳密な管理が行われているため、安全意識を高く持てば防げる病気です。

潜水士は、強い体魂と専門スキルを武器に、未踏の水中世界で社会を支える唯一無二の職業です。過酷な現場は多いですが、その分得られる報酬と達成感は格別。あなたも水中のスペシャリストとして、日本の未来を支える一歩を踏み出してみませんか?

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