オートレーサー

オートレーサーとは?仕事内容・年収・資格取得の道筋を徹底解説

1,000万円〜2,500万円
未経験OK
難易度 ★★★★★

将来性

★★★

年収可能性

★★★★★

やりがい

★★★★★

AI代替リスク

5%

時速150キロ、ブレーキなし。命を懸けて楕円のトラックを駆け抜ける、究極の公営競技アスリート。

オートレーサーは、公営競技であるオートレースで競走車を操り、勝利を争うプロの競技者です。最高時速は150kmに達し、ブレーキのない専用マシンでコーナーを攻めるスリルと、整備技術まで求められる職人魂が融合した唯一無二の職業です。

この記事は以下の方におすすめ:

  • 圧倒的なスピードと勝負の世界に憧れる人
  • 機械いじりが好きで、自分の技術を極めたい人
  • プロのアスリートとして高額賞金を稼ぎたい人
  • 厳しい規律の中でも自分を律して成長できる人

📋概要

オートレーサーは、全国5箇所のオートレース場で開催されるレースに出場し、賞金を獲得する個人事業主のプロアスリートです。単にバイクを操るだけでなく、エンジンの分解・組み立てといった「整備」も選手自身が行うのが最大の特徴です。天候や路面状況を読み解き、ミリ単位でマシンを調整する繊細さと、時速150kmで隣の選手と接触せんばかりの距離で競り合う大胆さの両方が求められます。選手寿命が非常に長く、60代を超えても現役で活躍する選手がいることも、他のスポーツにはない魅力です。

💼仕事内容

レースへの出場

開催期間中、1日1レースに出走します。最重ハンデから追い上げるドラマチックな展開や、0線からの逃げ切りなど、自らのランクに応じた戦略で勝利を目指します。

競走車の整備・チューニング

エンジンの分解整備、タイヤの溝彫り(シビア)、キャブレターの調整などを行います。オートレースは「整備8割、腕2割」と言われるほど、マシンの仕上がりが勝敗を左右します。

試走とデータ分析

レース直前の試走でマシンの状態を確認。上がりタイムを分析し、本番に向けて最後の微調整を行います。

ロッカーでの情報交換と研究

同じグループの選手同士で整備のアドバイスを送り合ったり、ライバルの動向をチェックしたりします。常に最速を求める探究心が欠かせません。

1日のスケジュール

07:00起床・検車場への集合(開催中)
08:00競走車の整備開始、パーツの洗浄や組み換え
10:30走行練習、練習走行を通じたエンジンの音確認
12:00昼食・休憩(他選手のレース観戦と分析)
14:30自身の出走(レース本番)・レース後の着替え
16:00翌日のための整備、タイヤの準備
18:00夕食・宿舎での休息(外部との接触禁止)
21:00消灯

🛠️必要スキル

超高速域での動体視力

時速150kmで数センチの隙間を突くための正確な空間把握能力。

機械工学の知識と整備技術

エンジンの構造を理解し、自分の感覚をメカニカルな調整に落とし込む能力。

強靭なメンタルコントロール

落車や怪我のリスク、勝負へのプレッシャーに打ち勝つ精神力。

自己管理能力

体重管理(軽い方が有利)や体調管理を徹底し、常にベストな状態で臨む力。

📜資格・学歴

必須資格

  • 運転免許(普通自動車以上。養成所入所までに取得)

推奨資格

  • 自動二輪免許(取得していなくても受験可能だが、経験はあるに越したことはない)

学歴

不問(中卒以上であれば受験可能)

📊求められる特性

🤝
チームワーク2/5
💡
創造性3/5
🧠
論理的思考4/5
💕
共感力1/5
🎯
正確性5/5
🌊
柔軟性5/5

向いている人

  • 負けず嫌いで上昇志向が強い人
  • 一つのことを突き詰める職人気質の人
  • 厳しい上下関係や規律を守れる人
  • 孤独な作業(整備)にも集中して取り組める人

⚠️向いていない人

  • リスクを取ることを極端に恐れる人
  • 団体競技のような協力プレイを好む人
  • 汚れることや油の臭いが苦手な人

🚀なり方・参入ルート

主なルート

  • オートレーサー選手養成所の入所試験に合格
  • 養成所にて9ヶ月間の全寮制訓練を修了
  • 選手登録試験に合格し、プロデビュー

最短期間: 1年(試験対策期間を除く)

年齢制限: 試験時に16歳以上(上限は募集時期により変動、過去34歳未満等)

未経験から: 可能

⚖️ワークライフバランス

残業時間

レース開催期間中は拘束時間が長い

休日

不定期(レース開催日程に依存、開催外は自由)

リモートワーク

不可

柔軟性

★★

📈キャリアパス

プロデビュー後はB級からスタート。A級、そしてトップランクのS級を目指す。成績上位者はSG(スーパーグレード)などの高額賞金レースに出場できるようになり、生涯獲得賞金が数億円に達する選手も多い。引退後は解説者やオートレース振興の仕事に就くケースがある。

ここから来る人が多い
現在の職業
オートレーサー
転職元として多い職種
転職先として多い職種

💡現実を知る

大変なこと

  • レース中の落車による重傷や死亡事故のリスクがつねに隣り合わせであること
  • 開催期間中は携帯電話を預け、外部との通信が一切遮断される隔離生活
  • 成績が振るわないと賞金が稼げず、競走車のパーツ代などの経費で赤字になる可能性

イメージとのギャップ

  • 🔍華やかな舞台の裏で、大半の時間は油まみれになってエンジンをいじっている
  • 🔍ブレーキがないため、止まるにはエンジンブレーキと摩擦を利用する独特の技術が必要

🎤現場の声

最高の瞬間

"試行錯誤して一晩中整備したエンジンが、翌日のレースで完璧に吹き上がった時。そして、そのマシンで最後方から8人をぶち抜いて1着を獲った時の快感は、他の何物にも代えられません。"

つらかった瞬間

"落車して大きな怪我を負い、長いリハビリを余儀なくされた時。恐怖心との戦いになります。また、パーツを買い替えても結果が出ず、資金繰りに苦労する若手時代は精神的にきつかったです。"

意外な事実

"オートレース場のバンク(傾斜)は、想像以上に急です。また、選手は自分の競走車の名前を自分で決められるのですが、意外と家族の名前や好きなアニメから付けている人もいます。"

日常の苦労

"タイヤの『溝彫り』です。走行状況に合わせて専用のナイフで溝を刻むのですが、これが1ミリずれるだけでグリップが変わるため、非常に神経を使います。"

🎬フィクション vs 現実

この職業が登場する作品:

SPEED MASTER(漫画)オートレースを題材としたドキュメンタリー番組

🎭 フィクションのイメージ

派手な生活を送り、常にヒーローとして扱われるレーサー。

📋 実際の現場

実際は、開催中は宿舎に缶詰で自炊生活。ロッカーでは油まみれで黙々と金属を磨き続ける、求道者のような地味な努力の積み重ねです。

😂業界あるある

業界ジョーク

  • 「左足が太い(コーナーで左足を出すため)」
  • 「ブレーキがないバイクに乗っていると言うと、狂人扱いされる」
  • 「エンジンの音を聞くだけで、調子の良し悪しがわかるようになる」

よくある誤解

  • 「ただ走っているだけ」と思われがちだが、実際は凄まじいG(重力)との戦いである
  • 「ギャンブルの駒」ではなく、一人のアスリートとして極限の技術を競っている

業界用語

  • ハネ(走行中に車体が跳ねること)
  • 食いつき(路面とタイヤのグリップ力)
  • ブチ抜く(前の選手を鮮やかに追い抜くこと)

トリビア・豆知識

驚きの事実

  • 💎オートレースの競走車にはブレーキがない
  • 💎左右のハンドル高さが違う(左に旋回しやすくするため)
  • 💎現役最年長選手は70歳を超えて勝利を挙げたこともある

隠れた特典

  • 🎁引退後も続く強い絆。同じロッカーグループは家族以上の付き合いになることも多い
  • 🎁全国のレース場へ遠征するため、各地の美味しいものを食べる機会がある(非開催時)

業界の秘密

  • 🤫勝利に大きく関わる『勝負タイヤ』は、練習で使い込んで自分好みに仕上げた秘蔵のものがある

🔥やりがい・モチベーション

この仕事の醍醐味

  • 1対1の真剣勝負で相手をねじ伏せる達成感
  • 自分の手で整備した機械が完璧に動作する喜び
  • ファンからの大歓声と期待を背負って走る高揚感

誇りに思える瞬間

  • 🏆SGなどの大きな大会で優勝し、ファンの前でウィニングランをする瞬間
  • 🏆若手選手に整備を教え、その選手が初勝利を挙げた時

残せるもの・レガシー

公営競技として地方自治体の財政に貢献し、多くの人々に興奮と勇気を与えること。

よくある質問

Q. バイクの免許がなくてもオートレーサーになれますか?

A. はい、可能です。入所試験に合格した後、養成所での訓練を通じて技術を習得します。ただし、普通自動車免許は入所までに必要です。

Q. 女子でもオートレーサーになれますか?

A. はい、現在も多くの女子レーサーが第一線で活躍しています。男子と同じ条件でレースを行い、勝利を収めています。

Q. 収入はどれくらい安定していますか?

A. 個人事業主のため、成績によって大きく変動します。トップクラスは1億円以上稼ぎますが、成績不振が続くとランクが下がり、収入も減少します。

Q. 危険ではないですか?

A. 非常に危険を伴う職業です。そのため、厳しい安全基準や防具の着用、そして徹底した訓練が義務付けられています。

オートレーサーは、スピード、技術、そして情熱のすべてを注ぎ込む究極の職業です。命懸けの勝負の世界は決して楽ではありませんが、そこで得られる栄光と報酬は計り知れません。もしあなたが、機械と一体になって最速を目指したいと願うなら、この門を叩く価値は十分にあります。

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